就職された方々の声



◆◆ケース①◆◆


【本人の言葉】

仕事の経験もなく、家族以外とほとんど話をすることも無く過ごしてきました。通院先の主治医に勧められて、最初はとてもイヤだったんですが見学に行きました。ひきこもりや、障がいがあったら仕事なんて出来ないと思っていましたが、自分に似たような人たちが頑張っていて、とてもビックリしました。

休みたいと思う日もありましたが、行けば笑って過ごせることが嬉しくて頑張って通いました。他の利用者さんや、いつも丁寧に接してくれる職員さんに励まされてばかりでした。

実際の企業さんへ、初めて実習という形で仕事に行きました。今までに無いくらい緊張しましたが、職員さんが一緒に来てくれて、心強かったです。

 実習をしてみて、人の役に立つことや、「ありがとう」と言われることがとても嬉しかったです

就職もできましたが、まだ不安を感じる日も多くあります。でも、そんな時はすぐにライフ・ワークの職員さんと話をして元気をもらってます。いつも、ありがとうございます。


【担当職員から】

きまじめに考えるのが、良い所でもあり、ご本人が苦しむ原因でもありました。話し方や、服装などの基本的な社会常識から、休日や帰宅後の楽しくなる過ごし方などをご本人と一緒に探すこともしました。

就職先の職場の方々からは、「まじめに働いてくれる」「ミスが少ない」「仕事がていねい」と良い評価を頂いていますが、

それでもご本人は常に不安を抱えてしまいます。本人は話をすることで気持ちが落ち着くので、事業所用携帯電話がつながるようにしています。仕事と生活が安定して長く続くように、引き続きサポートします。



◆◆ケース②◆◆


【本人の言葉】

人と話すことが、とても苦手で緊張してしまいます。

在学中の出来事で、さらに緊張するようになってしまいました。

母の勧めで、利用を開始しました。今まで経験の無い作業や、他の人との関わりで少しずつ自信を感じることが出来るようになりました。

就活では結果が出るまでに時間がかかりましたが、職員さんが見つけてくれた職場に就職できました。

職場では、パソコンのスキルを活用して他の社員や上司からも喜んでもらえています。通勤時間がかかりますが、とても良い職場なので続けて行きたいと思っています。


【担当職員から】

通所当初から、作業スキル、特にパソコンに関しては秀でた能力を持っていました。相反してコミュニケーションでは苦手意識と、疾患から自分の意見や気持ちを伝えることが難しい方でした。感情をあまり表に出さない(出せない)方でしたが、繰返し面談を行なったり、雑談を通して職員に対して徐々に気持ちを許すようになったと感じていました。

繰返し企業での実習を行ない、自信を高めていく中で、ツラいこともあり泣きながら電話をしてくれたこともありました。

本来の能力を充分に発揮でき、最低限のコミュニケーションでも通用する職場を開拓しました。

企業側、現場のご担当者様のご理解によって、嬉しそうに通勤されるご本人を誇りに思います。



◆◆ケース③◆◆


【本人の言葉】

最初は、学校を出て色んな歳の人がいるので、びっくりしました。でも、パソコンや内職作業をたくさんやって、知らないことや、やったことのないことも出来るようになりました。

みなさんが優しく教えてくれたり、悪いことをした時は叱られることもありましたが、次からは気をつけるようにしました。

内職はずっとやっていると手が痛くなることもあったけど、できる数が増えると嬉しくて泣いちゃったこともあります。

僕も就職できたので、みんなにもがんばってもらいたいです。

(職員)Oさん、ありがとうございました。

これからも、頑張ります。


【担当職員から】

右半身不随があり身体障がいの2級に加えて、知的障がいのA判定。社会経験のないご本人に「社会とは」「礼儀・言葉遣い」からの説明と習得をどうさせるかが職員の課題でした。同じミスを繰返しながらも、都度、説明やロールプレイングやモデリングを繰返し行い、行動習慣の改善が出来るようにサポートしました。就職した後も、企業様の寛大なご理解とご協力によって成長中と言ったところです。それでも定着支援で、ひと月ごとに会うごとに自信をつけ大人になっていることを感じています。